Room09 / 東京都小平市 黒川瑞恵さんの手仕事場

 東京都小平市に暮らす黒川瑞恵さんは子供の頃から手芸が好きで手仕事に親しんできました。

埼玉県にある黒川さんのご実家は縫製工場を営んでいて、いつも身近に布がある暮らしでした。小さい頃から両親の仕事場で布を使って遊んでいて、自然にものづくりが楽しみになる環境でした。

ご実家の縫製工場では婦人服を作っていて、学生の頃は裁断のアルバイトをしていました。また、吉祥寺に布や裁縫用品を見に行くことも楽しみだったそうです。

 

黒川さんの手仕事場はリビングの続きの和室です。陽の光が差し込む明るい部屋で、ラブラドールのダイスケと保護猫のモカ・ラテがいつも一緒。

黒川さんの手仕事中、3匹はお昼寝をしたり窓の外を見たりそれぞれの時間を過ごします。

 

機に布をかけて経糸が見えないようにしておけば猫たちが経糸で遊んだりすることはあまりないとのことです。


 黒川さんは布を糸ですくう作業がとても好きで、10年ほど前からこぎん刺しや刺子などをはじめました。その流れで菱刺しにも出会い、7年ほど菱刺しの作品を制作しています。菱刺しを始めた頃、あまり情報が無く、書籍などで色々と調べているうちに菱刺しの魅力に取り憑かれてしまいました。

 

菱刺しはカラフルな色を使って制作するところが黒川さんにとって魅力的だったそうです。現在残っている資料からは昔の人たちが作業着の布地を補強したり、穴を繕ったりして実用性とオシャレを両立させていた様子が伺えます。

黒川さんは、今自分がやっているように昔の人も苧麻を織って木綿の糸を使って刺していたのだなと考えると感慨深くなるそうです。

 

これまでは菱刺しの糸や布は購入したものを使っていましたが、自分で染めた糸を使い自分で織った布で作品を作りたいと思うようになり、3年ほど前から国立の織り教室、「織工房mai」に通って織りを学んでいます。

今習っている模様織りもとても楽しいとのこと。


 黒川さんは2023年に初めてクラフトマーケットへ出店しました。現在はCreemaで草木染めの糸を販売しています。

 

今後も菱刺しをしながら布を織っていきたいとのこと。今使っている藤倉機料織幅60cmと同型で織幅80cmの織り機も購入済みで、これからますます織りに力が入ります。

 

織ったり刺したり、この手仕事場からさらにたくさんの作品が生み出されていきます。

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◉ 黒川瑞恵さんInstagram  @kusakinoiroito

【販売サイト】

草木染のおりーぶ https://www.creema.jp/c/olive0315/


【取材・撮影】 遠藤ちえ  (遠藤写真事務所) Instagram ID :@chie3endo